はじめての手術で子宮を取りました ー 子宮筋腫と私 ー

子宮全摘出手術をするまでの葛藤と経過、そして術後までの記録を残します。

子宮筋腫を見つけた1

はじめて子宮筋腫の存在を知ったのは、2016年4月

 

毎年友人に会いに1週間ほどフランスへ赴くのですが、生理のコントロールをするためにピルを婦人科へもらいに行っていました。

いつも職場近くの古びた婦人科で、

「旅行へ行きたいから、ぶつからないようにピルをください。」

と伝えると、特に問診もなく卓上カレンダーをボールペンの先で一生懸命カウントしてくれる年老いたおじいちゃん先生からピルを処方されていました。

病院はボロボロで怪しさが漂うものの、ピル自体はちゃんと機能し満足しておりました。

 

そして、

「今年もフランス行きが近づいてきたから、あの婦人科でピルをもらいにいくか」

といつもの婦人科へ向かったところ、ビルごと消失しておりました。

 

当時、働いていたので平日の昼間に病院へ行くのは難しく

「できれば、会社の近くで定時後に行ける婦人科は無いかなぁ…」

とネットで調べ、隣駅前にあるキレイな婦人科を見つけました。

急ぎ予約を取り付け、病院へ駆け込み女医さんからピルを処方してもらえました。

満足。満足。

 

 

んが!!

処方通りにピルを使用していたものの生理が来ず、挙句の果てに”じんましん”まで出てきてしまいました。

「こんなの初めて…!どうしよう。」

処方されてから約3週間後、内太ももをボリボリ掻きながら再び隣駅前にあるキレイな婦人科へ向かい

「生理が来ないうえに、じんましん が出てしまったのですが…」

と女医さんに伝えると

『そんなはずは無いんですけどね。とりあえず診察台に上がってください。』

とクールな対応で促され診察台へ。

 

直診やらエコーやらやられて

『特に異常はないですが、6cmの子宮筋腫がありますね。』

と一言。

子宮筋腫”というワード自体が初めてだった私は、ただただ”6cm”という大きさに恐れをなして

「6cmって大きくないんですか?危険じゃないんですか?どうしたらいいですか?」

と矢継ぎ早に質問。

 

●6cmって大きくないんですか? → まぁ普通です。

●危険じゃないんですか? → 危険なものではないです。

●どうしたらいいですか? → 放置して大丈夫です。体に不調が出たら治療します。

 

「体に不調??放置してても良いけれど、体に不調が出ることがあるんですか?」

『そりゃ、大きくなればあります。』

「たとえば?」

『貧血や頻尿。お腹が痛くなったりとか。そんな症状今あります?』

「いえ…特には」

『じゃ、問題ないです。女性は、多くの方が持っていらっしゃるので』

なんだかモヤッとしたものの、女医さんから漂う

『大事じゃないんだから、大騒ぎする必要なし』

という雰囲気と、”女性の多くの方がある症状”というワードから

「特に困ったこともないし、いっか!」

と流し、別のピルを処方して帰りました。

そしてその新しく処方されたピルはちゃんと働き、無事生理をコントロールしフランスへ向かうことができました。

 

しかし本格的に体調が悪くなってきた時(2019年)に、改めて子宮筋腫からくる症状を調べなおしたところ、あの時先生が例に出していなかった症状で私に思い当っていたことが二つありました。

それは、過多月経、性交時不快感 です。

これに関しては、また改めて記事にいたしますが、当時、ちゃんと調べもせず

「特に困ったこともないし、いっか!」

と流してしまった自分に後悔しております。

 


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